天然の力で家じゅうきれいにしちゃいましょう!
天然素材である酢と重曹は、じつは汚れ落としやにおい取りのパワーが強力なのです。この2つがあれば家じゅうを掃除できます。また他にも生活での便利なお酢の活用法を紹介します。

酢のにおいが気になるときは
ハーブや緑茶を入れて
ふたつきの容器にハーブティーや緑茶のティーパックを入れます。酢500mlに茶5~6gが目安。2週間ほどおいて成分を抽出します。
酢のツンとするにおいが消えて、さわやかな香りになります。
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スプレーボトルに移し、水で2~3倍に薄めます。 左は緑茶、右はロースヒップを抽出したものです。 |
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薄めた酢をスプレー式ボトルに入れておけば、汚れに吹き付けるのに便利。アイロン用や園芸用のものでOKです。 |
リビング・バスルーム
壁や家具なのへの、ボールペンでのいたずら書きは、「お酢」を含ませた布でこすってみてください。また、シールはがしでは、「お酢」を含ませたキッチンペーパーなどでシール全体を覆い、十分にシミ込ませます。
しばらく置いておくと、きれいにはがしやすくなっています。

ビネガー水を
エアフレッシュナーに
酢は揮発しながら周囲のにおいをいっしょにとばしてくれるので、広い範囲の消臭に効果的。部屋のにおいが気になるときは、シュッシュとスプレーし、換気して、ただ、完全ににおいがなくなるまで少し時間がかかるので、来客があるときなどは30分くらい前にスプレーを。特にハーブや 緑茶入りのものは効果が高いのでおすすめです。

花瓶の中の汚れは
酢と卵の殻で
口が小さく、洗いにくい花びん、汚れを落とすには、まず酢を入れて1~2時間おき、粗く砕いた卵の殻を入れて、手で口をふさいで振り洗い。殻の研磨作用も手伝って、こびりついた汚れがきれいに落ちます。
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酢+オイルで
家具をお手入れ
木製の家具の汚れ落としには、酢にサラダ油か オリーブオイルを同量まぜたものを使うのが効果的。よく振ってから少量を布に含ませ、木目に沿って磨きます。ツヤだし酢とオイルを1:3で混ぜて使って、酢を混ぜることでオイルののびがよくなり、ツヤツヤに。革のソファにも使えます。ただし、ニス仕上げをしていない白木の家具には使用できません。

ペットのトイレ掃除にも
ビネガー水が活躍
ネコのトイレ砂を取り替えるときに、ビネガー水をスプレーして拭き掃除をすれば、おしっこのにおいが中和されます。ネコの口に入っても無害なので安心。においが強いときは、トイレにビネガー水を一晩はって、もちろんネコ以外のペットグッズの掃除にも使えます。

重曹でカーペットを簡単クリーニング
カーペットやラグマットの汚れやにおいが気になるときは、寝る前に重曹をまんべんなくふりかけておきます。夜の間に重曹が汚れやにおいを吸着してくれるので、翌朝、掃除機で吸い取るだけでOK。重曹をまくだけできれいになるなんてびっくりです。
![]() カーペットのシミは |
![]() 重曹とビネガー水の |
重曹ペーストをしみの部分に塗りつけて、古歯ブラシでブラッシング。そこにビネガー水をスプレーすると、細かい気泡が出て汚れが浮き上がってくるので、重曹ごと乾いた布で拭き取ってビネガーが重曹を中和するため、粉っぽさやざらつきも残りません。

ジュースをこぼしたら
重曹で固めて取る
カーペットにジュースをこぼしてしまったら、すぐに重曹をたっぷりおいて、固まった重曹をへらなどで取り除き、その後ビネガー水をスプレーして中和させます。リビングに重曹を常備しておけば、とっさのときにも安心です。

フローリングワイパーにビネガーぞうきん
フローリングの汚れも、ビネガー水を使えば効果的に落とせます。ぞうきん全体にビネガー水をスプレーし、フローリングワイパーに取り付けて。さーっと一度拭くだけで、すっきりきれいに。

ビネガー水を含ませた
スポンジで壁のヤニ掃除
タバコのヤニはアルカリ性の汚れなので、酸性の酢がよく効きます。壁についたヤニを取るには、ビネガー水を含ませたスポンジや布でやさしく拭いて、タバコのにおいもすっきり取れて、さわやかな部屋に。

ビネガー水なら窓の掃除も二度拭きいらず
ビネガー水は窓ガラスの汚れやくもり取りにもおすすめ。窓ガラスに直接スプレーし、柔らかい布で拭き取れば、汚れがよく落ちて、拭いた跡も残りません。一度拭きですませられるから、まんどうな窓拭きもラクラク、鏡も同様に磨けばいつもピカピカです。

お風呂上がりには
ビネガー水スプレー
バスタイムの後、ビネガー水をバスタブやタオル、シャワーカーテン、鏡、ドアなどにスプレーし、シャワーで流してから出る習慣をつけましょう。石けんかすを溶かしてくれるのでカビ予防になり、また、水あかがつくのも防いでくれます。さらに消臭もできて、バスルームがいつも清潔に、お風呂掃除にかける手間をぐんと減らせます。また、トイレを使うたびごとに、便器にビネガー水をスプレーするのもGOOD。

切り花
切り花を入れた花瓶の水に「お酢」を少し加えておくと、水の腐敗を防いでくれます。
また、茎の切り口に、60倍に希釈した「お酢」を付けておくと、水揚げが良くなり、普通の水だけよりも、花が長持ちします。
料理

肉を柔らかく
人の体は柔らかくなりませんが、鶏肉などの料理の下味に「お酢」使うと、たんぱく質分解酵素の働きで肉が柔らかくなります。

素材の色を鮮やかに
ゴボウやレンコンを「お酢」を加えた湯でゆでると変色しません。また、サヤエンドウやグリーンアスパラは、鮮やかな緑色に仕上がります。

魚の臭みをとる
魚料理の下ごしらえの際に、2~3倍に薄めた「お酢」で洗うと、魚の生臭い臭いを元から絶つことができます。
キッチン

鍋の掃除
洗う前に、「お酢」を振り掛けておくと、焦げが落ちやすくなります。
こびりついた”あく”は、2倍に薄めた「お酢」を入れ、15分程度煮立てると、きれいにとれます。
※溶けてしまうことがあるので、炭酸カルシウムでできている「大理石」には絶対に使用しないでください。

シンクの汚れと
排水溝の詰まり
①シンクの汚れ
流し台のステンレス部分に塩を振り掛け、「お酢」を含ませたスポンジでこすります。
水で流した後に、乾いた布で磨いてください。
②排水溝の詰まり
排水溝に、重曹2分の1カップを入れ、60度に熱した「お酢」を1カップ注ぎ、30分程度放置します。その後、熱湯を流すと、詰まりがとれます。

こびりついた水あかには酢の湿布を
蛇口の根元などについた白い結晶状の水あか、酢をしみ込ませたペーパータオルを巻きつけて一晩湿布しておけば、ゆるんで落ちやすくなります。しつこい水あかの場合は、さらに重曹をふりかけて磨くときれいに落ちます。

茶こしの汚れを重曹ペーストではさみ撃ち
茶こしについた茶渋などの汚れには、重曹ペーストを指先にとって、茶こしの内側と外側の両方からこするようにすれば、目に詰まった汚れもしっかり取れます。ただし、肌の脂分も取ってしまうので、肌の弱い人はゴメ手袋を。

汚れがひどいまな板
重曹+ビネガー水で
まな板のふだんの汚れ落としは、重曹ペーストでこするだけでOKですが、汚れがひどい場合は、ペーストでこすったあと、重曹を流さずにビネガー水をスプレーして、重曹とビネガーが反応して発砲し、汚れを浮き上がらせます。雑菌の繁殖を抑える効果も大です。そのまま5~10分ほどおいて、水で洗い流せばすっきりきれいに。

家電製品の細かい部分もビネガー水できれいに
電気ポットや炊飯器などの細かい部分にたまった汚れもビネガー水で退治。割り箸の先にペーパータオルを巻きつけて輪ゴムで留めたものに、ビネガー水を含ませ、溝部分などをこすります。ふたやボディ部分の広い面は、ビネガー水を布にスプレーして、拭けばOK.仕上げ拭きもいりません。食品に触れる部分にも安心して使えるのは、酢ならでは、です。

魚を焼くときは
酢でにおいを防止
魚焼きグリルの受け皿の水に、酢を大さじ1程度加えておけば、魚を焼いたあとにいやなにおいがこもりません。魚の生臭いにおいは、タンパク質が分解されてできたアルカリ性物質、酸性の酢がこれを中和してくれるのです。また、焼く前に網にビネガー水をスプレーすれば、こびろつきも軽減。後片づけのわずらわしさを考えることなく、グリルを使えます。

鍋を焦げつかせたら
重曹を加えて沸騰させて
やっかいな焦げつきも重曹を使えばラクに落とせます。まず焦げついた鍋に重曹大さじ1~2程度入れて少し水をはります。中火にかけ、沸騰したらすぐに火を止めて、加熱することで重曹の汚れ落としパワーが強力に。そのまま一晩置いておけば、へらなどでかるくこするだけでキレイになります。

重曹を置くだけで
電子レンジの
におい取りに
においを吸収する重曹の力を利用して、レンジ内の脱臭を、ココットなどの小さな容器に入れ、一晩、庫内に入れておくだけでOKです。何度か使って重曹ににおいがついたら、掃除に使いましょう。

レンジの庫内が汚れたら
重曹水で拭き掃除
電子レンジを使用したあとの、まだ熱が残っている庫内に、重曹水をたっぷりスプレー。扉を閉めて少し蒸らしてから、ふきんやペーパータオルでぬぐうと、汚れが簡単に拭き取れます。においもいっしょに消えるので、まさに一石二鳥です。
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