目の前の山を登れ

「目の前の山」を登れ!

自分でやりたいことが何なのか、分からない。人の役に立ちたい。
けれど、自分の将来のことも具体的に何をしたらいいかわからない。
どんな進路が自分に合っているかも分からない。こう考えたことがありますか?

「人の役に立ちたい」その気持ちを忘れなければ、必ず「道」は開ける。具体的に、将来、何をするべきか・・・それは今、分からなくて当然かもしれない。
人間は本来、だれでも、「思いっきり活躍できる舞台」を求めている。
自分がもってる力を、すっからかんになるまで出しきって生きたい・・という本能をもっている。

しかし、見つからない。分からない。あなただけじゃない。
そう悩み、もやもやしながら、「使命」が分からないまま、一生を終わってしまう人だって多い。
厳しいけれど、それが現実です。

「目の前の山を登れ!」「目の前の川を渡れ!」

将来、どんな使命の山を登るにせよ、「目の前の山」を越えなければ、そこには行けない。
避けたり、逃げていては、どんどん流されて、ちがう道に行ってしまう。
苦しくても、いやでも、笑われても、「目の前の山」から逃げずに、登っていけば、だんだん大きく視界が開けてくる。
遠くまで、見えてくる。自分がやるべき道がはっきりしてくる。

「一生歩けない」

日本社会は学歴社会から実力社会へと大きく変わってきている。
だから「実力」をつけることです。「実力」とは、知性も、健康も、創造力も、思いやりも、心の強さ、明るさもあらゆる点が含まれます。
アトランタ・パラリンピックのマラソンと1万メートルで「銅」と3つのメダルを獲得した畑中和さんは、子どものころ、交通事故で脊髄をいためてしまい両足とも動かなくなってしまった。
それでも、いつかは歩けると信じていた。ある時、彼女は、思いきって医師に「私はいつになったら、歩けるようになるんですか」と聞いた。
医者は「君はもう歩けない」と。それが中学1年生のときです。3日間、ショックで泣き続けたという。

「夢とか希望、そんなものは思い浮かぶばなかった」という畑中さんです。本当につらかったと思う。

彼女は、高校卒業後のある日、体育館で、バスケットボールをする車イスの人たちを見つけた。
「車イスでも、こんなことができるんだ!」
感動した彼女は、すくにバスケットを始め、その後、マラソンに挑戦したんです。
たしか、マラソンの最初の試合は”だんとつのビリ”だったそうです。
でも、「それで、あきらめた」んじゃなくて、彼女はかえって「それだから燃えた」。

「ビリ」から出発した人は強い!
見栄を張る必要もないし。気どったり、恰好をつけると、力が出ない。
成績や結果は、ある意味で、大したことじゃない。
大事なのは「目の前の山」から「逃げないクセ」をつけることです。畑中さんは、車イスで毎日、周囲2キロの池の周りを走った。腕立てふせもした。
3キロの鉄アレイで筋肉を鍛えた。専用のルームナンナーを部屋に入れて、走る練習もした。
大粒の汗をかき、髪を振り乱して、練習に打ち込む姿は、”見てるほうがつらくなるほど”だったという。
それで、めきめきと力をつけて、翌年、なんと「日本最高記録」で優勝したのです。
でも、彼女はそこで満足しなかった。
「日本」という「山」を登ったら、もっと「高い山」が見えてきたんです。
それは「世界一」という「山」だった。

山を登る

目の前の「山」を必死に登ったから見えたのです。
死にものぐるいで、岩に爪を立てる思いで、よじ登った。
登ってみれば、その上から、次の平原が見えてきた。自分の「進む道」も見えてきた。
「使命」とは、「命を使う」と書く。「命」と「引きかえ」にしても惜しくないもの。
それが「使命」とも言える。そんな大事なものが、ちょっとやそっとやったからといって、簡単に分かるわけがない。

畑中さんは「事故で足の自由は失いましたが、私は失っただけでなくて、何かを手に入れたような気がします。」と畑中さんは言う。

まず「一歩」を!

まず、「できる所」「手をつけやすい所」から始めるのがいいんじゃないでしょうか。
「最初の一歩」が、勇気がいるのです。
「ゼロから一までの距離」は、「一から百までの距離」よりも大きいと言っていい。
「千里の道も一歩から」です。大切なのは「一歩」を踏み出すことです。
「もう手遅れだ」なんてことはない。「今」始めることです。
何でもどんなことでも、本当に「分かりたい」と心の底から思ったら、必ず分かるようになる。

決意しても「三日坊主」になってしまうという人もいるでしょう。
三日坊主でもかまわない。「三日」坊主も、「十回」やれば、「一か月」やったことになる。
一日でも二日でも,やったぶんだけ、自分が得をする。
自分が「実力」をつけるかどうかです。
人と比べて一喜一憂しても、しょうがない。

人の3倍やれば必ずできる!

本当の「自信」とは、「あの人よりは自分が上だ」というようなものではありません。
それは「もっと上」が出てきたら崩れてしまう自信です。そうではなく、「自分は、やるだけのことはやったんだ。
『これ以上、やれと言われたって、できない』ところまで、やったんだ」という積み重ねから、真の自信が生まれます。

ある大学の総長が、こんな言葉を残しています。「他人が一回でできることは、自分は三回やれば必ずできる。
他人が三回でできることは、自分は十回やればできないことはない」これが自信ということです。

みんな、夢がいっぱいある未来がまっている!
自分らしい「夢」をもってほしい。国だって、その国に、どんな立派な機械があるか、どんな高いビルがあるかよりも、その国に、どんな詩があり、どんな歌があり、どんな絵があるかのほうが、その国の「品格」を決める。
国の「幸福」を左右する。

人間だって、その人が、どんな成績なのか、お金もちなのか、背が高いのかというよりも、心にどんな夢をもっているのか、どんな希望に向かっているのか、そのほうが、よっぽど大切です。

夢は努力で育つ

そして、夢を育てるものは、努力です。努力すればするほど、夢は大きくなれる。
「夢」という生きものは、「努力」とうい食べ物を食べて大きくなる。
「夢」という宮殿は、「努力」という地道な石を重ねて、でき上がっていくのです。

参照: 車椅子の挑戦者たち―私の夢を生きるために
希望対話―21世紀を生きる君たちへ

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